安達 茉莉子さんの臆病者の自転車生活。
自転車を今までに全く乗らなかった人間が1台の自転車と出会い、他人からみれば趣味といわれるほどにのめり込み、自分自身の楽しみ方を見つけるまでのエッセイは
自転車が趣味の人も、趣味でない人、趣味を探している人が楽しんで読める本でした。
あらすじ
ミニベロ(タイヤの小さい)電動自転車との出会いをきっかけに
著者の自転車ライフを動き出します。
電動自転車ライフ
電動自転車を買ってから徒歩では出向かなかった場所まで行動範囲が広がり、
小学生のときに抱いた、世界が広がるような感覚の大人Ver.を読み進めながら
体感できます。
著書では自転車に乗る時に服装や、スマホホルダーの装着、行き先で大切な自転車を安全に停めておける駐輪場がちゃんとあるのかどうか調べてから目的地を決めるといった、買った直後にどうするのか悩みそうな初歩的なことから綴られています。
ちょっとした困難もある
自転車のカゴにゴミが入れられていたり、ヤンキーに「ガンバレ、カンバレ」とひやかしを受けたり、、、
どこか最初は弱い主人公がだんだんと強くなっていく
漫画を彷彿とさせるシーンもあります。笑笑
そんな困難?もありながらも、どんどんと自転車にハマっていく著者は電動自転車でロングライドにまで出かけていきます!
自転車を買った直後にも困難があったんですから、当然このロングライドにも困難が待ち受けています。
電動自転車のロングライドの一環でみなとみらいまで行くシーンが、個人的にほっこりして好きなポイントでした。何かと形から入ってしまうタイプなので、モノに拘らなても、色々なことは楽しめるって思えたのがよかったシーンでした。デザインとかスペックとか見栄とか、、
困難含めて、旅は楽しいもの。もっと遠くに行きたい著者はとうとうロードバイクを探しはじめます。🚲
物語はロードバイクの世界へ
ロードバイクとかクロスバイクとかさがしてみると、これが結構難航するんですよね。好みの柄を探して、スペックを考えて、、、、このスペックが欲しいと思ったら今度はどんどん金額が跳ね上がっていく、、、
著者もロードバイク探しに難航されてます笑笑
ただ、本格的に探し始めて10日程度ですが、
それは作家さんなのでその紆余曲折も面白い🤣
このあたりを読んでいる時に1番気になった、どのメーカーのバイクにしたのか!早く知りたい!と思いながら読み進めていきましたねw車買ったら、何買ったの?と聞いてしまうように、ロードバイクとかクロスバイクの購入もエンタメになりますよね笑笑
ひょんなことから、スペシャライズドのカーボン製ロードバイクと出会います。
ロードバイクでサイクルライフが加速していきます。
ロードバイクに出会ってからロングライドに拍車がかかります。ロングライドで往復150kmの旅は本当にすごいですね笑笑自分ではなかなか難しい距離なので、関心しました。
最終章は北海道へ
最終章はライダーの聖地北海道!!舗装路以外にもグラベルも豊富な北海道は一生のうちに1回は走ってみたい土地ですね。自転車だけじゃなくて、ドライブもしてみたいですね。
エッセイなので現実味がすごくあって、読みながら北海道サイクリングを擬似体験できます。
読み終わって
自転車に興味がある人には、Q&Aのような参考本になるし、すでにクロスバイクやロードバイクを乗っている人には、乗りはじめのころの、今とは違った楽しさがあったことをまた体験できる本でした。
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